ども。
今日はふと思い出した昔のことを書いてみる。
それは高校時代だから、もう20年近く前のこと。
ある土曜日、僕たちの高校のすぐ隣にある、「イズミヤ」というスーパーマーケットの地下のフードコートにいつものようにお昼ご飯を食べにいった時である。
お昼ご飯といっても、200円で8コ入ったたこ焼きとか、120円のイカ焼きとかであるけど。。
男4人で、グダグダ喋りながらそれらを食べていると、
突然後ろの中年が話しかけてきた。
身長は160そこらだろうか。見るからに「おっさん」という感じで、
右手にはワンカップの日本酒が握られていた。昼間のイズミヤの地下で、である。
そのおっさんは、半袖の白い下着シャツを着ていて、
袖からはみ出した数センチぐらい、刺青の模様が見えていた。
あきらかに、"あちら"の人だった。
おっさんは僕ら4人に、"あちら"に行ってはいけないよと、
淡々と語り、"あちら"から抜ける際になくなった右手の小指を見せてくれた。
どう見ても、健全安全好青年にしか見えない風体の僕らにその話をしたかは、
今もって謎である。
そしておっさんの話題は突然変わった。
「お前ら、もてへんやろ」
そりゃまぁ、土曜の昼に男4人でイズミヤの地下にいれば、
そう言われても仕方がない。
おっさんは、イマドキの男は、寡黙な高倉健ではなく、
おしゃべりが面白くないといけないんだ、と力説し、
こういうギャグを伝授して、去って行った。
「1つでもサンダル」
1本でもニンジンでないところが、シュールだ。
その後しばらくの間、僕らの間でこのギャグが流行ったのは言うまでもない。
んじゃ。