ども。
先日、TBSチャンネルで、「岸辺のアルバム」を一挙放送していたので、
録画して、せこせこ観ているのですが、その中で、衝撃の一言がありました。
(あらすじは割愛します)
八千草薫扮する主人公に、唯一心を許せる奥さん友達がいるのですが、
もともとかなりのおデブさんだったという設定で、
今は、ガンでやせ細ってしまっています。
その彼女がついに、亡くなってしまった夜、彼女の夫が、こう後悔します。
「彼女には自分の母の看病ばかりさせてしまって、ようやく看病が終わると、
次は彼女がガンにかかってしまい、そのまま亡くなってしまった。
彼女には、何ひとつ楽しいことをさせてあげられなかった」
そうすると、まわりの友人たちが、
「そんなことはない。彼女は幸せだった」ということを言うのですが、
その中での一言。
「彼女は幸せだったんだよ。だって、太ってたじゃないか!」
これ聞いた瞬間、耳を疑いました。ってか、爆笑!
約30年前のドラマですが、その当時は太っている=幸せの象徴だったのか!
んが、冷静になって考えてみると、
現在よりも貧困の時代、物質が満たされている=幸せだったのか、と、
少なくとも高度経済成長期は、みんなそういう意識が無意識的にあったのではないかと、
山田太一脚本にうならされるのでした。
んじゃ。